夢を語れば、必ず否定する人がいる。こうしたいと言えば、そんなの無理だという人が必ずいる。だけど、人はすぐに手のひらを返す。
人間、所詮そんなものだ。
◎妹の転職
妹は高校を卒業してすぐに物流関係の仕事に就いた。そんな妹が、2年ほど働いたある日、花屋で働きたいと言い出した。理由は、花が好きだから。
◎家族みんなが反対した
私に、妹が、今の会社を辞めて、花屋で働こうと思ってると言ってきたとき、私は、「うん。働いたら?」と言った。
そしたら妹が、「お母さんもお父さんもうるさい」と一言。
お父さんもお母さんもおばあちゃんも、口を揃えて言っていました。
「そんなん、今の仕事辞めてどうすんの。年金やら保険やらどうすんの。今せっかく正社員やのに。今のところでずっと続けてたらお給料もあがってくるし、それでええのに。」
20手前の子が、働きたくないと言ってるわけでもなく、こっちの仕事がいいと言っているだけなのに、こんなに夢も希望もないことをよく言うよな。と思った。
だけど、今妹は、転職して、花屋さんで働いています。
◎人はすぐに手のひらを返す
前の仕事では忙しい時は家に帰ってくるのが夜中の12時をまわることもあった妹。
花屋さんに転職してから、そんなに遅い残業もなくなって、結構早めに帰ってくるようになった。
そしたら、ぶつぶつ文句を言っていた家族は、「仕事かわってから、早く帰ってこれてええやん。今の花屋さんにかわってよかったなー!」って、コロっと態度が変わりました。
花好きのおばあちゃんは、妹にいつも花を買ってきてくれるように頼んでいるし、お店にも差し入れを持って買い物に行くほど。
この時私は、人は、すぐに手のひらを返すんだなと思いました。
◎どちらも愛なんだということ
「やめとき。」「無理やって。」って言う理由は分かります。みんな、どうなるかわからない怖さを感じているから。もし、この子が職を失って、生きていけなくなったらどうしようって心配しているからこそ、出てくる言葉だということは私にも分かります。
だから、ほら!やってみなよ!って背中を押すのも、やめとき。無理だよ。って引き留めようとするのも、どちらも愛なんだと思うんですよ。
だけど、後者は、人の成長を止める。人の可能性を削ぐ。
人に言われてやめるくらいなら本気じゃないよ。って言う人もいると思う。そしてその通りだと思う。だけど、家族の応援は、誰の応援よりも心強いもの。その代わり、家族の反対は誰の反対よりも重いものだと思う。
きっと家族が応援してくれるから、全力でやれるんじゃないかな。
多くは言わず、何かあったら戻ってきたらいいから、全力でやってみなさい。
これが私の中では1番良い教育方針だと思っています。
◎まとめ
できると思えばできるし、無理だと思えば無理。
人間の脳は、良くも悪くも賢いから、言葉も情報もどんどんインプットしていく。
だから、どんな情報を、どんな言葉をインプットするかで、きっと人生は変わる。
マイナス面に目を向けることも、それを知っておくことも大事かもしれない。
だけど、マイナス面にばかり目を向けると、底なし沼のようにズブズブ沈んでいく。そう、キリがないんだ。
できる。大丈夫。そう今日も自分にいい聞かせて、また一歩前進したいと思う。